TextAloud(読み上げソフト)今、私の中ではプチブームなTTS(Text to Speech)。TTS英語合成音声の英語教育現場での活用研究でも取り上げられているように、英語学習には大変便利なソフトウェアなので、ちょっと紹介したいと思います。まだ日本ではあまりソフトウェアの数もないですし、そういう意味ではアメリカの方が先進な分野かな? いろんなソフトを試したわけではないので、ここで紹介するソフトが一番いいですよ!というわけではありません。私が適当にネットで検索して値段が安かったので、購入しただけのソフトです。こういうソフトがあるんだなあと、他との比較の際に参考にでもしてもらえれば・・・とこのソフトについてまとめてみます。日本語化などされてないので、日本語での情報は少ないと思いますので。 私がTTSに興味を持ったのは「速読」からでした。英文を早く読みたい!と思って、速読ソフトをチェックしている際に、検索にひっかかってきたのでした。いくつかの速読トレーニングソフトを見ていると、テキストを入力すると、ワードがあるスピードでハイライト移動してくれるというソフトが一般的でした。ハイライトを目で追うことで、リーディングのスピードを保つというもの。実はたいていのTTSのソフトは読み上げてもらいたいテキストを入力すると、読み上げる際、単語を読むだけではなく、読み上げている単語をハイライトしてくれるのでした。 スピードも変更できるので、これは速読にも向くな、と思ったことがTTSソフト購入の決め手の1つにもなりました。 ま、単純に新しいこの手のソフトを試してみたい!というのが一番の動機ですけどね(笑)。 私が購入したのは、TextAloudというソフトでした。クレジットカードで購入できて、比較的安価だったので、これに決めました。特に機能を重視したとかそんなことはありませんでしたが、購入して使ってみて、多機能にびっくりしたくらいです。 まず、ソースとして使えるのはテキストファイルだけでなく、MS-Word、PDF、HTMLも素材として利用できます。IEのアドインとしてツールバーを追加できるので、ネットサーフィンしながら好きなページを読み上げてもらうこともできます(←ただ、この機能はフレームにはちょっと対応してないとか、読んでもらいたい所が微妙に指定できないとか、いろいろあるので、私は結局、Webページの場合は読んでもらいたいところをコピーペーストしてTextAloudの本体で読ませています)。 コンバーターというオプションがあるので、ファイルを指定して自動的にMP3やWaveに変換することも可能です。 さらに、すごいのはタグを使って、命令を埋め込むことができること! ・読ませるボイスを変更 ・無声音の時間を挿入 などがこのタグを使って可能になります。スピード調整もタグで出来るのですが、これは利用するボイスによってうまく働かないみたいで、私はあまり使っていません。 読ませるボイスを変更するタグは、多言語にも一応対応しているので、英語と日本語を切り替えて音声ファイルを作りました。 英単語 → 日本語訳 みたいなことがタグを使って自動でできるようになるわけです。 タグが使えるということはそういう複雑な音声のソースをExcelやWordを使うと簡単に作成することができます。 タグを入れてテキストを作成してしまうと、その後、何にも利用できなるなるので、Excelのような表計算ソフトに項目を決めてデータを追加していく。 語彙増強のために、日本語の中に覚えたい英単語を入れる場合で考えると・・・ D列は英文。E列に英単語を含めた和文。たとえば、 セルD2:The church harbored illegal aliens who were political refugees. セルE2:教会は政治亡命者である不法滞在外国人を (harbor) した。 ここで、E列の英単語をかっこで囲んでいるのは、この英単語を英語で読ませるための布石です。 「かっこ前」「かっこ」「かっこ後」に分割することで、 <日本語ボイス> かっこ前 <英語ボイス> かっこ <日本語ボイス> かっこ後 とWordで差し込むことができるというわけです。 かっこという記号がわかっていれば、上述のEXCELの図のように関数を書くことで かっこ前:=LEFT(E2,SEARCH("(",E2)-1) 教会は政治亡命者である不法滞在外国人を かっこ:=MID(E2,SEARCH("(",E2)+1,SEARCH(")",E2)-SEARCH("(",E2)-1) harbor かっこ後:=RIGHT(E2,LEN(E2)-SEARCH(")",E2)) した。 を抽出することができます。 こうして、Excelでデータを用意しておけば、Wordの差し込み印刷で定型文書として、利用することができます。 上の図で、<< >>で囲われているのは、差込フィールドです。 過去の日記のリンク ボキャビルその1 ボキャビルその2 ジャンル別一覧
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